2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

髪の毛がどんどん抜けてきて

Ornette Coleman. カラオケが私の予想を超えてはるかに大きな津波となってススキノの飲み屋街に進出し、それに伴って段々とキャバレーでお金を使って遊ぶという贅沢もいつのまにか縮小気配をみせ始め、お店自体が閉店することが目につくようになり、いやでも…

C調(しーちょう)なスーさん

Keith Jarrett. ドラム(太鼓)はバンドのいわば扇の要(かなめ)的存在であって、その太鼓が打ち出すリズムにバンドのみんなが安心して乗っかり、メロディを奏でたり、アドリブを取ったりできているのだと思うのですが、そういうひたすらリズムを打ち出し続…

起承転結の無い音楽

Chet Baker. バンドを止めてからも唯一といってよい親交があった友達に出会ったのは、昨日も書いたあの例の太鼓の人がいたバンドでした。 ここには比較的長くいた筈で、そのときのバンマスはテナーサックスのKという方なのですが、あの頃のテナーの人は皆コ…

モンクは恩人だけれど好きにはなれなかった

Horace Silver. 前回書いたようにセロニアス・モンクは私をジャズに導いてくれたいわば恩人なのですが、彼のピアノ演奏には結局馴染めないというか好きになれないまま今日に至っています。 モンクのピアノは一口で言うと不協和音を強調したあくの強い個性豊…

楽器が人を選ぶのか

Aga Derlak. クラシックのオーケストラでは実に様々な楽器が使われていて、それらの共同作業で一曲が演奏されるので、よく人が楽器を選ぶのか、楽器が人を選ぶのかが興味深く、ある意味真剣に取り上げられていて、そういう本も出ていることは知ってはいるの…

その時には分からなくても

Art Farmer. LPレコードが高かったので、せいぜい月に一枚か二枚位しか買えなかったとき、レコード店で視聴させてくれるようなシステムもなかったので、レコードを買おうとするときには結局ジャズ喫茶で聞いたレコードが一番頼りになったのですが、あとは雑…

下を見て見えなければ・・・

Roy Haynes. 仕事としてキャバレーやクラブをたくさん巡ってきましたが、実は自分のお金を出してキャバレーで遊んだことは一度もないんです。 あの頃のススキノの高級クラブには座るだけで〇万円とか言われている、とんでもない高級クラブもあったようなので…

芸能「山城組」の衝撃

Janis Joplin. 芸能「山城組」の合唱を初めて聞いたとき、その圧倒的な声量で地の底から湧き出てきたような、或いは天から降り注ぎ続けて止まない土砂降りの雨のような力強さに、心底から体が震え聞いていて思わず「おおー」と叫んだ強烈な体験があります。 …